筋肉のシコリについて

前回は、鍼で筋肉のシコリを緩めると言う事を書きました。
今回は、その筋肉のシコリ(コリ)ができる原因について書いてみます。

筋肉は、縮んだり緩んだりして関節を動かすわけですが、筋肉を縮めたままの状態、筋肉を伸ばしたままの状態が長く続くと、筋肉が疲労を起こし、筋肉の一部分にしこりの様な硬い部分ができてきます。このシコリの部分は血行が悪くなっていて、腰痛や肩こりなどの痛みを引き起こします。

筋肉を縮めた状態や、伸ばした状態を、長く続ける作業の典型例が、パソコンの姿勢です。

パソコンを使っている姿勢は、手を前に出し、キーボードを打つ、視線はモニターを見ているので、姿勢は固定されがちです。体の前側の筋肉(胸やお腹)は縮こまって、後側の筋肉(背中や肩)には伸ばされるような力が加わっています。

前側の筋肉は縮こまったまま伸びづらくなり、後ろ側の筋肉は、伸びたまま縮こまりづらくなってしまいます。

痛みなどの症状は、体の後ろ側に出ることが多く、腰痛や肩こりなど、体の前側に痛みやコリを訴える方少ないとおもいます。
しかし、体の前側の筋肉が硬くなっているために、体の後ろ側に痛みやコリが起きている事も多いです。

仕事で、パソコンを長く続ける方は、たまには猫が伸びをするように、体の前側(胸やお腹)の筋肉をストレッチして下さい。体がスッキリして、首や肩の筋肉も緩むので、頭の回転も良くなると思います。

筋肉のシコリを作る原因は、姿勢だけではなく、内臓機能異常から来る場合もあります。これは、また後日書いてみたいと思います。

毎日の積み重ねが、筋肉を良い状態に保つには大切です。


EDO鍼灸マッサージ 西村